あがり症克服にβ遮断薬

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人前で自分の意見を発表したり、パフォーマンスを披露したりするとき、誰もが緊張感を覚えます。適度な緊張感は集中力を増す効果がありますが、極度の緊張状態になると頭が真っ白になってしまってよい結果は得られません。人前に出たりすることが苦手な人は、緊張状態のためあがり症になる傾向が強いようです。学生の頃は引っ込み思案ということで片付けられたかもしれませんが、社会人になると人前で意見を言う機会が増えますから、あがり症の人は是非とも克服しておきたいものです。

あがり症などの社会不安要素を克服する方法としてβ遮断薬があります。β遮断薬は、元来、高血圧や狭心症、不整脈や心筋梗塞を予防する薬として広く用いられてきており、頭痛に対する効果も認められていますが、心理面に対する効果についても研究が進んであがり症などの克服に効果があることが証明されています。

私たちの身体の器官には、ノルアドレナリンやアドレナリンなどの神経伝達物質が作用して、緊張した時やあがっている場合によく現れる発汗や口の渇き、動悸などの症状を引き起こす「β受容体」と呼ばれる微小な組織が備わっており、β遮断薬はβ受容体の働きを抑制することができる薬なのです。

β遮断薬は効果が早く現れることで知られており、あがり症のバイオリン奏者が演奏の数時間前に服用したところ、あがり症を克服して無事に演奏を終えたという報告もあります。

β遮断薬の注意点

β遮断薬であがり症を克服することは可能なようですが、服用の際の注意点もいくつかあるようです。心臓障害の一部やぜんそくなどの薬と併用は禁じられているようですので、このような症状もある方は医師の指示に従って服用する必要があります。あがり症には高い効果を期待できますが、内気といった症状には効果がありませんから気をつけましょう。

β遮断薬の使用状況は国によっても様々なようです。フランスでは服用するのは「一時的な感情の高ぶりの結果、動悸や心拍数などに障害が発生した時」に限られているようです。自由の国アメリカでは、β遮断薬使用は一般化しているようです。アメリカのプロミュージシャンのうち、約30%がコンサート前などに服用しているという調査結果もあって、服用している人の70%以上が医師の指示を仰ぐことなく、自己判断によって服用しているみたいです。

定期的にβ遮断薬を服用することで、不安を感じる状況にしだいに慣れていくため徐々に薬に頼らなくても済むようになることも多いようです。あがり症を克服するためにβ遮断薬に過度に依存してしまうような危険性は高くないということでしょう。

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